HOME ≫ 髪の毛について
キューティクル(毛小皮) | 髪の毛の外側を、根元から毛先に向かって鱗状に5~8層重なり、バリア構造で髪を守っている。撥水性(疎水性)がある。 |
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コルテックス(毛皮質) | 髪の毛のほとんどの部分を占め、メラニン色素を持っている。 保湿力が高く、髪にしなやかさや弾力を与える。 |
メデュラ(毛髄質) | 髪の毛のほぼ中心部分に存在する。 途切れたり存在しなかったりする場合もある。 |
髪の毛は、頭皮(皮膚)から作りだされており、のり巻き状の構造になっています。
髪の毛は一番外側に存在するキューティクル(毛小皮)、中のほとんどの部分を占めるコルテックス(毛皮質)、中心のメデュラ(毛髄質)から構成されています。
また、髪の毛を構成する成分についてみてみると、髪の毛は、ほとんどがケラチンというタンパク質からできています。このことからも、髪の毛のダメージなどを考えるうえで、ケラチンが重要な要素になることがわかります。
毎日のように髪を洗って、ドライヤーで乾かして、くしでとかして…丁寧にヘアケアをしているつもりが、実はダメージの原因になっていることもあります。日常生活において、髪がダメージを受けている原因をいくつかご紹介します。
●日常生活でのダメージ
洗髪 | 洗うときの摩擦で、髪の毛同士が擦れ、ダメージを受けます。強い洗浄成分を使うと、髪の成分が流出してしまう。 |
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ブラッシング | 髪をとかすときに、くしと髪の毛、または髪の毛同士が擦れてしまいます。 |
ドライヤー/ヘアアイロン | ドライヤーの熱風が、髪の毛の水分をとばしすぎてしまうことがあります。高い熱を与えると、髪の性質が変わってしまうことがあります。同じタンパク質である卵に熱を与えると生卵がゆで卵に変わる原理と同じです。 |
紫外線 | 紫外線によって、髪の毛が変色したり、髪の性質が変わったりしてしまいます。 |
●サロン施術でのダメージ
ヘアカラー | 髪の中にある色素を抜いて、新たな色素成分を入れるため、空洞化しやすくなります。髪のタンパク質が加水分解されタンパク質が流出してしまいます。 |
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パーマ | 髪の中にある本来の繋がり(S-S結合など)をパーマ剤で解いてクセを付けるため、再結合できなかったタンパク質が流出して空洞化してしまいます。(S-S結合の減少)縮毛矯正では髪の繋がりを解いた状態で高い熱を与えるため、髪の性質が変わってしまいます。 |
髪の毛の主なダメージの原因は、髪の毛のタンパク質が流出することです。一番上のパートで紹介したように、髪の毛はほとんどがタンパク質でできています。髪の毛のタンパク質は、特にヘアカラー剤やパーマ剤に含まれるアルカリ剤や酸化還元剤などの成分によって加水分解や酸化などの作用を受けてしまいます。これらの作用は、いずれも髪の中のタンパク質を流出させてしまい、空洞を作ってスカスカにするため、切れ毛やパサつき、ごわつきなどの原因になってしまいます。つまり、ヘアカラーやパーマダメージの原因は髪の毛のタンパク質が分解されて流出してしまうことにあります。これらのダメージをケアするためには、ダメージで失ったタンパク質をタンパク質で補うのが最も理にかなっているため、PPTがとても有効であるといえるのです。