PPTと分子量｜PPT Beauty.com　～PPT美容研究所～《株式会社成和化成》

PPTの大きさ（アミノ酸がつながっている数）を判断するときに、一般的に分子量がよく使われます。分子量の定義は少し煩雑ですが、簡単に解釈すると、分子を構成するアミノ酸の数とほぼ比例するということです。つまり、ペプチド結合で結合しているアミノ酸が多いほど分子量が大きく「高分子」と呼ばれ、逆にアミノ酸の数が少ないほど分子量が小さく「低分子」と呼ばれます。また、PPTの分子量は特に断りがない限り、分子量の平均値のことをさしますが、実際にはPPTは天然成分由来ですので、様々な分子量のものが混ざっています。例えば分子量1,000のPPTといっても、実際には1,500や500のものも含まれています。なお、一般的に成分表などでPPTが含まれていることは分かりますが、その分子量までは記載されていないため分かりません。高分子か低分子かを知りたい場合は製剤メーカーに問い合わせると分かることもあります。

PPTは分子量によって特徴が異なります。低分子のPPTは高分子のPPTに比べて小さいため毛髪の内部へ浸透しやすく、保湿性が高い特徴があります。一方、高分子のPPTは毛髪表面で被膜を形成する特徴があり、毛髪ダメージの抑制などに効果的です。毛髪への浸透性はPPTの分子量だけではなく対象となる毛髪のダメージレベルにもよりますので、対象となる毛髪の状態を見て適切なPPTを選びたいですね。